葺手町の「お仁王さん」と「権現さん」
葺手町のお不動さんは「鬼」がいるところではなく、この街の人々が昔から大切にしてきた歴史ある「盛岡不動尊 真言宗 豊山派 斗米山 長福院・斗米稲荷神社」です。(盛岡市中ノ橋通1丁目)
お仁王さん
長福院は愛染明王像でも有名ですが、私がなじみがあるのはお仁王さんです。
葺手町(旧町名)で育った私達はお仁王さんを「鬼」と呼んでいました。
なぜかというと、
「悪いことをしたら、お不動さんの鬼に連れて行く…」とか、言うことを聞かないでいると「鬼に来てもらう」と両親や祖父母に、子供の頃に時々脅かされたものでした。
また私も同じように昔、息子たちをお不動さんで遊ばせながら「悪いことをすると、鬼が来るよ」と言ってしまいました。(笑)
良いことか悪いことかは判断できませんが、忘れかけていた「鬼」という存在が
今もいろいろと話題になって私は懐かしい気持ちになります。
さて、お寺の門の両脇で真っ赤な顔で葺手町を通る人を睨みつけているお仁王さん。
名前は「金剛力士」
仏様を守り悪者が入ってこないようにする役目をしているそうです。
手に持っている棒:金剛杵は、私達の良くない気持ちを打ち砕いてくれるそうです。
・向かって右のお仁王さんは「あ」という口をして、激しい怒りを表す。
・左のお仁王さんは「ん」という口で、静かな怒りを表す。
私も昔子育てをしてた時、このような顔をしてたかも⁈しれません…。
これからも前を通る時はご挨拶をして、心改めたいと思っております。
権現さん
最近、昔の盛岡に興味を持つようになりました。
古いアルバムを見ていると、これは何の写真だろう・どこの場所かな?と疑問に思います。
それがまた面白いです。
下の写真の権現さんは、上の写真の権現さんと同じだと思います。
行列を組んで、お不動さんにどこからか権現さんを運んできたのか、お祭りなのかは定かではありませんが、この権現さんが昔からとても大事にされていたことがわかります。
時々、窓を開けるとお不動さんから太鼓の音が聞こえてきます。
ずっと昔から変わらないリズムです。
門の中ではもちろんですが、門前で深々とお辞儀をなさる方を時々見かけます。
お不動さんは葺手町のシンボルともいえます。
「皆さんもどうぞおでってくなんせ」
長福院不動堂 岩手県盛岡市中ノ橋通1丁目3−17
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